伝統工芸のノクシカタ刺しゅうで女性の収入向上を目指して
当会の活動地ジェソール県シャシャ郡は昔から伝統刺しゅう「ノクシカタ」で有名なところです。
現金収入を得る機会が少ない農村で、女性たちの技を収入に結びつけるため、当会では発足以来ずっと女性たちを指導し、刺しゅう作りを応援しています。
忙しい家事の合間に行うノクシカタ刺しゅうによって得られる収入は、生活費や子どもの教育費などに使われ、物価高でますます経済的に厳しい生活を強いられる女性たちの生活を支えています。
当会は刺しゅうや縫製の技術指導を行うとともに、現地事務所H&T(ハンディクラフト&テイラーリング)部門から送られてきた製品の販売に協力しています。
ノクシカタ刺しゅう
ニードル ステッチ マジック —針と糸から広がる宇宙—
「ノクシカタ」は、バングラデシュに古くから伝わる伝統的な刺しゅう技法です。
女性たちにとって民族衣装のサリーは宝物。古くなって色あせても一枚のサリーを大切に使います。そして最後の最後には、何枚か重ね合わせて縫い取りをすることで、家族のための肌掛けとして新しい命を吹き込んできました。
布一面に縫い取りをすることは、とても時間がかかる仕事ですが、そんな単純作業の繰り返しの中でも、女性たちは少しでも美しいものを作りたいという思いや遊び心を忘れません。
一枚の布は彼女たちにとって自由に表現できるキャンバス。身近な自然や村の風景、結婚式の思い出などなどの日々の暮らしの様子から、神様や空想の動物など、家族の幸福や繁栄を祈るさまざまな祈りがこめられた図案が、自由奔放に描かれています。
H&Tでは、農村の女性たちの生活の中で育まれてきたこの伝統技法を活かして、30年にわたって品質管理やデザインなどの技術協力を行ってきました。そして今、世界にひとつしかない手刺しゅうの製品をお届けします。
ノクシカタ刺しゅうがバングラデシュの農村女性たちとの架け橋になり、彼らの生活向上を支えます。
心を込めて一針一針丁寧にステッチされた優しい感触の布を、ぜひ手に取ってみてください。
■カタログのお申し込みやお問い合わせ
NPO法人 日本・バングラデシュ文化交流会
Tel/Fax 03-3430-9352
Eメールアドレス info@jbcea.org
バザーやショップなどでノクシカタの紹介や販売協力をしてくださる方大歓迎です。
お問い合わせをお待ちしています。